東洋医学ってなに?3

東洋医学には陰陽論と五行論というものがあり、身体の中をこれに当てはめて考えていきます。

五行論は、木、火、土、金、水の5タイプのことです。

木の中の陰タイプと陽タイプがあり、臓器を当てはめると下記の通りになります。

 

木の陰=肝    木の陽=胆

火の陰=心    火の陽=小腸

土の陰=脾    土の陽=胃

金の陰=肺    金の陽=大腸

水の陰=腎    水の陽=膀胱

 

ざっくりした説明でいうとこんな感じです。

これらは互いに影響し合い均衡を保ちながら、身体の機能を正常に保っています。

ここまでが前回の復習です。

 

では、どうなったら人は身体を病むのでしょうか?

東洋医学では病気の原因は<外因><内因><不内外因>の3つにわかれます。これを三因論と言います。

それぞれの概要をざっくり書くとはこのようになります。

 

<外因>

環境の変化、気候の変化をさします。

五悪という言い方をしますが、風、熱、湿、燥、寒という5つの環境の変化により身体を傷めることを指します。それぞれの言葉の後に、邪という文字をつけて風邪、熱邪、湿邪、燥邪、寒邪といったりします。

対応する臓器は以下の通りになります。

風邪→肝、胆

熱邪→心、小腸

湿邪→脾、胃

燥邪→肺、大腸

寒邪→腎、膀胱

 

<内因>

簡単にいうとストレスです。七情という言い方をしますが、怒、喜、思、憂、恐、悲、驚の7つの感情が過剰ににあるとそれが原因になって各臓器に影響を与える言われます。それぞれの臓器にあてはまる臓器は下記の通りになります。

怒→肝、胆

喜→心、小腸

思→脾、胃

憂、悲→肺、大腸

恐、驚→腎、膀胱

 

 

<不内外因>

生活習慣などを指します。

飢餓、食べすぎ、疲れ、性生活の乱れ、睡眠不足、などによって生じる身体の不調を指します。

 

 

病気の原因は様々ありますが、三因論でざっくりグループ分けすることができます。

そして対応する臓器も当てはめることができるので、問診だけでもある程度ダメージを受けている箇所を特定し、治療する場所を限定することができます。

 

東洋医学というと少しフワッとしたイメージがある方も多いと思うのですが、このようにロジックに当てはめて治療することが可能です。

 

今回はここまで、

また気になることがありましたら是非お尋ね下さい。

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