側弯症

<背景・疫学>
側弯症とは背骨が左右に弯曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うことがある。通常、小児期にみられる脊柱変形を指す。 左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形、肋骨や腰部の隆起などの変形を生じる。
日本での発生頻度は1~2%程度で、女子に多くみられる。

<原因>
原因不明である特発性側湾症は全体の80-85%を占めている。
発症時期により、さらに細分されるが思春期の女子に多い。
その他に、先天性側弯、神経原性側弯、筋原性側弯などがある。

<一般的治療法>
レントゲンからコブ角を測り軽度から高度の三段階に分類し、軽度では定期的なレントゲンで経過観察を行う。
25度以上と診断されると、ボストンブレースやミルウォーキーブレースと言った専用装具による維持療法が行われることが多い。
50度を超えると外科手術による矯正術が行われる。