【専門家が解説】横綱・豊昇龍の「左足親指 脱臼骨折」とは?症状と対処法を徹底解説
こんにちは。
メディカルジャパンのスタッフです。
本日は、2025年8月1日に日本相撲協会から発表されたニュースを受けて、「左足拇趾(足の親指)の脱臼骨折」について、鍼灸整骨院の視点から解説したいと思います。
■ 豊昇龍関のケガとは?
報道によると、横綱・豊昇龍関は7月の名古屋場所を5日目から休場。その後、夏巡業も全休となり、正式に「左拇趾 脱臼骨折」と診断されました。
当初は「左第1趾MTP関節捻挫」「中足骨の骨挫傷」という所見でしたが、その後、症状の進行・再評価によって脱臼と骨折が確認されたようです。
■ MTP関節とは?どんな部位?
「MTP関節」とは、足の指の付け根(中足骨と基節骨をつなぐ関節)を指します。特に第1趾(足の親指)は、体重を支える上で非常に重要な関節であり、立ち技が中心の相撲においては、踏ん張り・突進・方向転換すべてに関わる部位です。
■ 脱臼骨折のリスクと症状
拇趾の脱臼骨折は、以下のようなケースで発生します:
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足先に強い衝撃が加わる
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捻りや外力で関節が外れたまま、骨にも負荷がかかる
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もともとの捻挫や炎症がある中で再負荷がかかる(豊昇龍関のケースがこれに該当)
主な症状は:
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強い腫れと内出血
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激しい痛みと荷重不能
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関節の変形や可動制限
■ 捻挫や打撲を「軽傷」と思わないで
今回のように、初期診断で「捻挫」や「骨挫傷」と判断されても、実際には骨折や脱臼が隠れていることがあります。
また、最初の受傷時よりも、2~3日後に症状が悪化することもあるため、「最初より痛くなってきた」「腫れが引かない」場合は再受診が必要です。
■ 鍼灸整骨院でできること
整骨院では、以下のような対応が可能です:
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ケガ直後の応急処置(アイシング・固定)
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超音波観察装置(エコー)による軟部組織や骨の状態チェック
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鍼灸での痛み緩和・血流促進
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関節の回復に向けた可動域リハビリ
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医療機関との連携(必要に応じて整形外科をご紹介)
国家資格を持つ私たちの立場としては、**「痛みの変化や経過をしっかり観察すること」**が最も大切と考えています。
■ 最後に:力士だけじゃない「日常のケガ」
相撲のような激しいスポーツでなくても、日常生活の中で足をぶつけたり、つまずいたりして拇趾を痛めるケースは多くあります。
とくに夏場はサンダルなどで足が無防備になるため、捻挫や骨折が起きやすい季節でもあります。
「少し痛いだけだから」と我慢せず、気になる症状があれば、ぜひ一度ご相談ください。
📍当院では、ケガの状態に応じて往診対応も行っております。
立ち上がれないほどの痛みがある場合も、無理せずお電話ください。
📞 お問い合わせはプロフィールまたは公式サイトからどうぞ。
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