不良姿勢と筋力低下による腰痛改善のための鍼治療

患者情報

性別:男性
年齢:30代
職業:美容師
主訴:患者は仕事中に重心の偏りがあり、特に腰痛を訴えています。職業柄、立ちっぱなしの姿勢が多く、片側に重心がかかることで筋肉のバランスが崩れ、特に左側の筋肉に弱化や短縮が生じています。

詳細な筋肉評価

左腰方形筋の延長または弱化

左側の腰方形筋は長時間にわたり弱化していることが確認されました。これは、右側に重心がかかることで左の筋肉がストレッチされ続け、力が入りにくくなった結果です。この筋肉の弱化により、腰部の安定性が失われ、腰痛が生じやすくなっています。

右肩峰の下方位

右肩が下がった姿勢は、右側の筋肉や腱に負担をかけ、左側とのバランスが崩れます。これは、肩から腰までの筋肉の連携に悪影響を及ぼし、腰痛を引き起こす一因です。

右腸骨稜高位と右短下肢

右側の腸骨稜(骨盤の上部)が高くなっている状態、さらに右足が短くなっているため、立位で体のバランスが崩れています。これにより、左側の中臀筋に過度な負担がかかり、筋肉の短縮が起こっています。

立位での筋力差

立った状態で中臀筋や腰方形筋の筋力差が確認され、特に左側の筋力低下が顕著です。これにより、患者の姿勢が崩れ、さらに腰部や骨盤に負担がかかり続けています。

鍼治療の効果

筋肉の血流が改善し、酸素や栄養が筋肉に供給されやすくなることで、疲労回復が促進されます。
左右の筋肉バランスを調整し、姿勢の改善に繋がります。
鍼が神経に働きかけることで、痛みの軽減やリラクゼーション効果も期待できます。

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