アレルギー疾患

背景・疫学

アレルギーとは、免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こること。
リウマチ・アレルギー対策委員会報告書によると、平成17年には国民の3人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患していると言われていたが、同会の平成23年報告書では2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患しているとし、急速に増加していることが伺える。

分類

アレルギーはその反応機序によってⅠ〜Ⅴ型に分類できる。

Ⅰ型アレルギー

・即時型、アナフィラキシー型
・抗体・・・IgE抗体
・抗原・・・ハウスダスト、ダニ、花粉、しんきんなど
・代表疾患・・・アレルギー性鼻炎、アナフィラキシーショック、気管支喘息など

Ⅱ型アレルギー

・細胞障害型
・抗体・・・IgG,IgM
・抗原・・・自己抗原(細胞膜、基底膜)
・代表疾患・・・不適合輸血による溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、グッドパスチャー症候群

Ⅲ型アレルギー

・免疫複合体型
・抗体・・・IgG,IgM
・抗原・・・自己抗原、細菌などの外来性抗原
・代表疾患・・・血清病、S L E、リウマチ、急性糸球体腎炎

Ⅳ型アレルギー

・細胞障害型
・抗体・・・感作T細胞
・抗原・・・外来性抗原、自己抗原
・代表疾患・・・接触性皮膚炎、G V H

Ⅴ型アレルギー

・刺激型
・抗体・・・抗受容体抗体
・抗原・・・自己抗原
・代表疾患・・・バセドウ病、重症筋無力症

一般的治療法

原因となるアレルゲンの除去、花粉症などで用いられることが多い減感作療法、薬物療法としては、コントローラーと言われる予防維持薬、レリーバーと言われる対症救急薬がある。花粉症などで抗ヒスタミン系薬剤が用いられる。

メディカルジャパン東洋医学的アプローチ(アレルギー性鼻炎)

自律神経の調整、恒常性機能の向上
鼻周囲のツボや後頸部の硬結、圧痛などの反応経穴に施術します。
【処方例】
顔面部:迎香、攅竹(さんちく)、印堂、夾鼻、鼻通
後頸部:風池