季節の変わり目に注意!寝違えの原因・おきやすい時期・正しい対策と治し方

朝起きたら「首が痛くて回らない!」「少し動かすだけでズキッとする…」
そんな経験、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。

これはいわゆる**「寝違え(ねちがえ)」**と呼ばれる状態です。

寝違えとは、寝ている間に首や肩まわりの筋肉や関節に負担がかかり、筋肉の炎症や神経の圧迫が起きてしまうこと
実際には「寝ている時に首をひねった」だけでなく、日中の疲労や冷えなどの積み重ねが原因になっているケースも多いです。

軽い寝違えなら2〜3日で自然に治ることもありますが、
強い痛みや首の動きが制限される場合、放置すると肩こり・頭痛・背中の痛みにまで広がることもあります。

1. 寝違えが起きやすい時期・背景

寝違えは季節や生活リズムの変化によって起こりやすい傾向があります。
以下のような環境・時期には特に注意が必要です。

🌡️ 寒暖差の大きい時期(秋〜春)

気温が下がると筋肉が縮み、血流が悪くなって硬くなるため、寝ている間に筋肉を痛めやすくなります。
特に、冬の冷え込みや春先・秋口の朝晩の寒暖差がある時期に多く見られます。

💺 デスクワーク・スマホの時間が長いとき

長時間の前かがみ姿勢で首や肩の筋肉が常に緊張している状態が続くと、寝ている間に筋肉がリラックスできず、寝違えの原因になります。

💤 睡眠不足・疲労がたまっている時

体が回復しきらず、筋肉が硬いまま眠ると、寝返りが少なくなり特定の筋肉に負担が集中してしまいます。

🛏️ 寝具や枕が合っていないとき

高さが合わない枕や、沈み込みすぎるマットレスは首を不自然な角度にし、筋肉を引っ張る原因に。
体に合った寝具環境は、寝違え予防の基本です。

2. 寝違えの主な原因

寝違えの原因は「寝方が悪かった」だけではありません。
根本的には、筋肉の疲労・血流の悪化・姿勢の乱れが関係しています。

🦴 ① 筋肉の緊張や炎症

首〜肩甲骨の周りには細かい筋肉が重なり合っています。
その中の一部(特に斜角筋・僧帽筋・肩甲挙筋など)が過度に引っ張られると、炎症が起きて痛みを感じます。

🩸 ② 血流の滞り

冷えや疲労で血流が悪くなると、筋肉へ酸素や栄養が届きにくくなり、こりや痛みの発生リスクが高まります。

📱 ③ 姿勢の悪さ

スマホ操作やデスクワークで首が前に出る「ストレートネック姿勢」になると、首や肩の筋肉が常に緊張した状態になります。
そのまま寝ると筋肉が休めず、寝違えを起こしやすくなります。

🧊 ④ 冷えによる筋肉の硬直

エアコンの風や冷気が首や肩に直接当たると、筋肉が縮んで柔軟性を失うため、寝違えの引き金に。

3. 対策・応急処置

🚫 寝違えた直後は「冷やす」ことが大切

発症直後(痛みが強い時期)は、筋肉に炎症がある可能性が高いため、温めずに冷やすのが基本です。
保冷剤や濡れタオルを使って10分ほど冷やす→20分休むを1〜2回繰り返しましょう。

🧘‍♀️ 無理に動かさない

痛みを我慢して首を回そうとすると、炎症が悪化してしまうことがあります。
痛みがある方向へは動かさず、自然な角度を保ちましょう。

💊 湿布や鎮痛薬を使う場合

市販の消炎鎮痛薬(ロキソニン・ボルタレンなど)を一時的に使うのもOKですが、長引く場合は自己判断せず専門家へ相談を。

♨️ 2〜3日後、痛みが落ち着いてきたら温める

冷やす期間を過ぎ、痛みが軽くなってきたら、温タオルや入浴で温めましょう。
血流が良くなり、筋肉の回復を促します。

🤸‍♂️ 軽いストレッチ

温めた後は、首を左右にゆっくり倒すなど、痛みのない範囲での軽い動きが再発予防になります。

4. 治療法

寝違えを繰り返す場合や、痛みが数日経っても取れない場合は、
筋肉の奥に原因がある可能性が高いため、専門的な治療を検討しましょう。

🩺 整体

整体では、首や肩の可動域を広げ、姿勢や骨格のバランスを整えることで再発を防ぎます。
また、背中・肩甲骨・骨盤など全体の歪みを整えることで、首への負担を軽減します。

🔸 鍼灸治療

鍼灸は、寝違えのような筋肉の深部炎症や血行不良の改善に効果的です。
鍼で筋肉の緊張をやわらげ、血流と自律神経のバランスを整えることで、回復を早めます。
慢性化した寝違え(何度も繰り返すタイプ)にも有効です。

⚡ 物理療法(電気治療・温熱療法)

低周波・温熱機器を用いて筋肉を柔らかくし、痛みを緩和する方法もあります。
整体や鍼灸と組み合わせるとより効果的です。

★寝違えに関する詳細はこちら

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