関節リウマチとは

関節リウマチの説明画像

関節リウマチとは、免疫の異常により関節の内側にある「滑膜」に炎症が起こり、関節の痛み・腫れ・こわばりなどを引き起こす自己免疫性疾患です。 進行すると軟骨や骨が破壊され、関節の変形や可動域制限につながることがあります。

女性に多く、40〜60歳代での発症が多いとされていますが、若年層から高齢者まで幅広い年齢で発症する可能性があります。 近年は治療薬の進歩により、早期に診断し適切な治療を開始することで、関節破壊の進行を抑えることが期待されています。

関節リウマチの関節炎症

主な症状

関節リウマチでは、手指・手首・肘・肩・足・膝・股関節など、全身のさまざまな関節に痛みや腫れが起こります。 初期は少数の関節から始まることもありますが、進行すると左右対称に症状が出るケースも多くみられます。

特に特徴的なのが「朝のこわばり」です。朝起きたときに手足が腫れぼったく、動かしにくい状態がしばらく続く場合は注意が必要です。 また、昼寝後や長時間同じ姿勢でいた後にも、こわばりを感じることがあります。

  • 1.関節の痛み・腫れ
  • 2.朝のこわばり
  • 3.手足の動かしにくさ
  • 4.疲れやすさ・だるさ
  • 5.微熱・食欲低下

関節症状以外にも、疲労感、脱力感、体重減少、食欲低下などがみられることがあります。 また、肘の外側や後頭部など圧迫されやすい部位に皮下結節ができることもあります。

リウマチによる関節変形

ボタン穴変形
ボタン穴変形
スワンネック変形
スワンネック変形
尺側偏位
尺側偏位
Z型変形
Z型変形
外反母趾
外反母趾

原因

関節リウマチの詳しい原因は、現在も完全には明らかになっていません。 本来は細菌やウイルスから体を守る免疫機能が、何らかの異常によって自分自身の関節を攻撃してしまうことで炎症が起こると考えられています。

発症には、遺伝的な体質に加えて、喫煙、歯周病、感染、ストレス、ホルモンバランスなどの環境要因が関与すると考えられています。 ただし、必ず遺伝する病気ではありません。

診断

関節リウマチの診断では、症状、血液検査、画像検査などを総合的に確認します。 早期ではレントゲンに変化が出にくいこともあるため、超音波検査やMRI検査で滑膜炎の有無を確認することもあります。

血液検査

CRPや赤沈などの炎症反応、リウマトイド因子、抗CCP抗体、MMP-3などを確認します。 これらの数値は診断や病気の活動性を判断する材料になります。

画像検査

レントゲン検査では骨びらんや関節変形の有無を確認します。 超音波検査やMRI検査では、関節内の炎症や滑膜の状態、骨や軟骨の変化をより詳しく確認します。

関節リウマチの分類基準

一般的な治療法

関節リウマチの治療の中心は、リウマチ専門医による薬物療法です。 関節破壊は発症早期から進行することがあるため、できるだけ早く診断を受け、適切な治療を開始することが大切です。

01. 消炎鎮痛剤

関節の痛みや腫れを和らげる目的で使用されます。 炎症や痛みのコントロールには有効ですが、病気そのものの進行を抑える薬ではありません。

02. ステロイド

炎症や痛みが強い場合に、他の治療薬と併用して使用されることがあります。 効果が期待できる一方で、副作用にも注意が必要なため、医師の管理のもとで使用されます。

03. 抗リウマチ薬

関節リウマチの進行を抑えるために使用される薬です。 代表的な薬としてメトトレキサート(MTX)があり、治療の中心として用いられることがあります。

04. 生物学的製剤・JAK阻害薬

炎症に関わる物質や免疫の働きを調整する治療薬です。 高い効果が期待される一方で、感染症などの副作用や費用面の確認も必要なため、専門医の判断のもとで使用されます。

05. リハビリテーション

痛みの軽減、関節可動域の維持、筋力低下の予防、変形予防、日常生活動作の改善を目的に行います。 炎症が強い時期と落ち着いている時期では、運動量や内容を調整することが重要です。

  • 1.痛みの緩和
  • 2.関節可動域の維持・改善
  • 3.筋力低下の予防
  • 4.関節変形の予防
  • 5.日常生活動作の指導
06. 手術療法

関節破壊や変形が進行し、日常生活に大きな支障が出ている場合には、人工関節置換術、関節固定術、滑膜切除術、関節形成術などが検討されることがあります。

当院でできるサポート

当院では、関節リウマチそのものを診断・治療するのではなく、医療機関での治療と並行して、痛みの軽減、関節の動かしやすさの維持、筋力低下の予防、日常生活動作の改善を目的としたサポートを行います。

炎症が強い時期には無理な運動や強い刺激は避け、状態に合わせた施術・運動指導を行うことが大切です。 関節への負担を減らしながら、できるだけ日常生活を快適に過ごせるようサポートします。

  • 1.関節に負担をかけにくい身体の使い方指導
  • 2.痛みの状態に合わせた鍼灸・整体・手技療法
  • 3.関節可動域を保つためのセルフケア
  • 4.筋力低下を防ぐ低負荷トレーニング
  • 5.歩行・姿勢・日常動作の改善サポート
関節リウマチのリハビリサポート

早めの受診が大切です

関節リウマチは、早期発見・早期治療が非常に重要な疾患です。 朝のこわばり、左右の手足の腫れ、関節の痛みが続く場合は、まずはリウマチ専門医や整形外科などの医療機関で検査を受けることをおすすめします。

医療機関での診断・治療を受けながら、痛みや動きにくさ、筋力低下、日常生活での不安がある方は、当院でも状態に合わせたサポートをご提案いたします。

主な提携医療機関

慶應義塾大学病院
症状が強い場合は慶應義塾大学病院をご紹介いたします。担当臨床家が診察を行い、紹介状を作成し、受診までの流れをサポートします。
注意事項

詳細は担当臨床家にご相談ください。

参考文献