不感症

<背景・疫学>
性交の際にまったく性的快感を感じることが無いことをいう。 症状としては、この病気の殆どが女性であり男性の性器を女性性器に挿入しても殆ど反応が無いのが特徴。

<原因>
心理的な要因が強く、パートナーや性行為自体への不安、スキンシップ不足などから起こる。また、冷え体質やホルモンバランス不良、内服する薬の副作用などから起こる。心身のバランスが取れていない場合に起こることが多い。

<一般的治療法>
心理的なトラウマや囚われがある場合には、カウンセリングを中心とした心理療法が取られる。また、自律神経の乱れを整えるため、ストレスマネジメントを行ったり、軽い運動が勧められる。
薬剤の副作用が原因の場合には、医師に相談の上、内容の見直しなどが行なわれる。

プレコンセプションケア

生涯のうちのプレコンセプションケアの位置づけ
WHOから引用・改変)

コンセプション(Conception)とは、お腹の中に新しい命をさずかること、受胎を意味します。

プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考え女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。

このケアが必要となるのは、妊娠を計画している女性だけではありません。女性やカップルがより健康になること、元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることを目指しています。

日本では、成育医療研究センターのプレコンセプションケアセンターで初めて開設されました。
プレコンセプションケアセンターでは、いつか妊娠を考える全ての女性とカップルが、あらゆる視点から現在の健康状態のチェックを受け、日々の生活や健康について各分野のスペシャリストたちに相談できることを目指し、特に、現在ご病気をお持ちの方や、小児期にご病気をお持ちだった方からの将来の妊娠・出産についてのご相談、なかなか妊娠しないカップル、妊娠してもこれまでに思うような結果が得られなかったカップルのご相談に力を入れています。

また、これまでに妊娠に関する情報が十分ではなかったご病気の妊娠・出産に関する情報を集め、全ての方に妊娠前に知っておいていただきたい最新の情報を、発信しています。

プレコンセプションケアを実施している協力施設

・東京慈恵会医科大学 産婦人科講座
・杏林大学医学部付属病院
・大阪医科大学附属病院
※ こちらの施設では、プレコンセプション相談外来のみ実施

参考文献