背景・疫学

便秘の有症率は一般人口の2~28%とされ、その定義や調査方法によって大きく異なるが、平成28年の国民生活基礎調査によれば、有訴者率は男性 2.5%、女性 4.6%で、20~60 歳では圧倒的に女性が多く、60歳以降は男女とも加齢に伴って増加し、80歳以上の高齢者では男女差がなくなる。

原因

器質性便秘と機能性便秘に分けられ、それぞれで原因が異なる。
器質性便秘の場合、腸の狭窄により起こるものでは、大腸がん、クローン病、潰瘍性大腸炎などが挙げられる。何らかの器質的異常を伴うもので、腸管の異常、隣接する腹腔内臓器の炎症、腫瘍などにより腸内容物の通過障害を現すものや内分泌疾患、神経疾患、糖尿病、薬物中毒などによる腸管運動の麻痺によって便秘が起こる。

機能性便秘の場合、一過性便秘、習慣性便秘、弛緩性便秘などがある。
排便抑制の習慣や、慣れない環境などへのストレス、喫煙などによって発症する。

メディカルジャパン東洋医学的アプローチ(常習性・過敏性腸症候群)

腸の機能性調整
下腹部、腰背部の筋緊張や硬結、圧痛などの反応点に施鍼、施灸します。
【処方例】
腹部 : 左腰結、天枢
背部 : 三焦兪、大腸兪
臍の塩灸や臍四辺のお灸も有効です。

メディカルジャパン介入例

胃腸ケア呼吸法

日常的にご自身で行える体操や呼吸法などを指導しています。医療系国家資格者による正しい指導法で症状の改善、再発防止に努めています。

一般的治療法

浸透圧性下剤や浸潤性下剤が用いられる。
またトイレの時間に余裕を持つ、食物繊維が多い食事をゆっくりと噛んで食べること、水分補給、軽い運動などが求められる。