心身症(ストレス性疾患)
- ホーム >
- このような症状でお困りの方へ >
- 心身症(ストレス性疾患)
心身症(ストレス性疾患)とは?
心身症でお困りの方へ。国家資格保持者による安心な施術で心身症をしっかり改善します。
心身症とは、ストレスなど心理的な要因で体に症状が現れる疾患の総称です。
ストレスへの反応は人により異なるため、心身症の疾患はさまざまな形で現れます。
発症や経過に心理的な要因が関わっているため、症状のみを治療しても再発したり、別の部位に新たな症状が現れたりすることがあります。
初期段階では、疾患の原因がストレスだということに気づかず、治療を受けても症状が改善しないということから心身症だと判明することもあります。
日本心身医学会では心身症を以下のように定義しています。
「心身症とは身体疾患の中で,その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し,器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし,神経症やうつ病など,他の精神障害に伴う身体症状は除外する。」
原因
心身症の原因は、ストレスであると考えられています。
外部からの心身への刺激を「ストレッサー」といい、ストレッサーに適応するための心身に生じる反応を 「ストレス反応」と呼びます。
ストレッサーを脳の視床下部が感知すると、自律神経系・内分泌系・免疫系の3つのシステムに指令を出して適応することで、体の状態を一定に保とうとする「ホメオスタシス(恒常性)」という機能が働きます。
しかし、ストレッサーが体の適応可能な範囲を超えた強いものであったり、⻑期間持続するような場合には、自律神経系や内分泌系、免疫系がホメオスタシスを保てなくなり、心身症を引き起こすことがあります。また、原因となるストレスの種類により次の2種類に分けられます。
- 現実心身症
- 性格心身症
大地震など、大多数の人が強いストレスを感じる状況が原因となって起こる心身症。
多くの場合、十分な休養や、ストレスとなった状況が解消されることで症状が改善する。
多くの場合、十分な休養や、ストレスとなった状況が解消されることで症状が改善する。
あまり重大ではない状況を過剰に重大なこととして捉えたり、ストレスへの対処が適切でなかったために起こる心身症。症状の改善には身体症状の治療のほか、思考や行動のパターンなど心理的な要素も変えていく必要がある。
心身症の疾患は以下のような形で体に出ることがあります。
- 呼吸器系・・・気管支喘息、過換気症候群、神経性咳嗽
- 循環器系・・・本態性高血圧症、起立性低血圧症、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)など
- 消化器系・・・胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、過敏性腸症候群など
- 筋、神経系・・・筋収縮性頭痛、片頭痛、慢性疼痛など
- 小児科系・・・気管支喘息、過換気症候群、憤怒けいれんなど
- 婦人科系・・・更年期障害、機能性子宮出血、月経前症候群など
- 耳鼻咽喉系・・・耳鳴り、めまい症(メニエール症候群、動揺病)、心因性難聴など
一般的治療法
薬物療法や手術などの内科・外科的治療により、体に現れている症状の改善をはかります。
不眠や不安などの症状がある場合は、睡眠薬や抗不安薬、抗うつ薬などの向精神薬が使われることがあり、心の問題に対しては、心理療法も有効であると考えられています。